こんにちは山ちゃんです。
皆さんは膝が急に固まって曲げ伸ばしできなくなったり、変な角度で動作したら急に異音が鳴り痛みを感じたりしませんか?
僕は膝が先天性ですが円盤状の半月板で最近不意に膝が固まってしまいます。
今回はどうしたら膝は固まってしまう(ロッキング)のか説明していきたいと思います。
膝固まる(ロッキング)の原因
多くは半月板の損傷により起こります。
半月板とは、膝関節の大腿骨と脛骨の間にある線維性の軟骨です。半月板には、内側にあるCの形をした内側半月板と外側にあるOの形をした外側半月板があります。脛骨に付着して膝関節にかかる衝撃を吸収してくれたり、曲げ伸ばしの動きを滑らかにしたりする役目があります。
その半月板が、膝関節の捻じられる外傷や繰り返しの捻じられるストレスにより損傷してしまいます。損傷した半月板が関節内に挟まってしまい、膝関節の曲げ伸ばしの動きを制限します。
子どもで膝を捻ったなどの外傷経験がないにもかかわらず、膝のロッキングを起こす症例では、円板状半月(discoid)が多いです。通常、外側半月板は幼少時には、円板状になっています。成長とともに真ん中に穴が開いていきアルファベットのOの形になっていきます。様々な原因で、真ん中に穴が開かずに残った状態を円板状半月(discoid)といいます。正常な半月板の動きがしづらくなり、起床時に立ち上がるなど些細な原因でロッキングを起こすことがあります。
その他に、離断性骨軟骨炎といって大腿骨の軟骨部分が損傷を受けてくっつかずに剥がれてしまいうことがあります。この状態が関節ネズミといい、ネズミのように関節内を動き回り、立ち上がるなどふとした瞬間に関節内に引っ掛かってしまいます。また滑膜骨軟骨腫症といって滑膜(関節を包む膜の内側部分)から軟骨を作り出してしまう病気があります。軟骨が骨へと変化して関節ネズミとなり、関節内に挟まってしまうこともあります。
治療・リハビリ
多くは保存的治療で症状が軽快します。軽症であれば、装具やテーピングなどの補助補強、疼痛軽減目的での投薬やリハビリテーションを行います。初期には局所の安静、関節穿刺〈せんし〉による関節液の吸引、局所麻酔剤や最近ではヒアルロン酸注射が主流です。以前は抗炎症としてステロイド注射を頻回に行っていましたが、副作用に注意を要します。筋萎縮予防や疼痛の軽減を目的として、大腿四頭筋訓練、膝関節周囲の物理療法(低周波や干渉波による電気刺激)も実施します。
また、股関節や足首など下肢全体の関節が柔軟だと、膝へかかる負担が軽減されやすくなり、半月板損傷の予防にもつながります。膝関節自体も柔らかい状態にしておくことが大切で、そのためにも、普段からストレッチやエクササイズを習慣づけ、運動する際には、ウォーミングアップをしっかり行うようにして、体全体の柔軟性を保つようにすることも大切です。
(手術)
ロッキング症状、もしくは繰り返しの半月板損傷、持続する疼痛、しつこい水腫(膝に水がたまる)などがある場合に手術を行います。最近では関節鏡視下(内視鏡)で半月板を切除したり、半月板辺縁部の断裂例では縫合術を行ったりします。術後には適切なリハビリ期間が不可欠です。術後2〜3週目より動的なリハビリテーションを開始しますが、術後2ヵ月くらいまでは激しい運動は避けるべきです。スポーツの完全復帰は5~6ヶ月で可能です。
まとめ
ロッキングの原因は半月板損傷や離断整骨軟骨炎などといった膝の軟骨に原因が多いです。ただ膝の変形や筋肉の異常な緊張によっても起こる場合があります。皆さんも膝が動かなくなったり痛みを感じたら専門的なところで見てもらいましょう。
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