こんにちは山ちゃんです。
皆さんは認知行動療法って聞いたことありますか??
あまり聞かないかもしれませんが鬱病やぱニック障害などの治療で使われたりするものです。今回はその認知行動療法についてみていきたいと思います。
認知療法・認知行動療法とは…
「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知に働きかけて、こころのストレスを軽くしていく治療法を「認知療法・認知行動療法」といいます。
認知には、何かの出来事があったときに瞬間的にうかぶ考えやイメージがあり「自動思考」と呼ばれています。
「自動思考」が生まれるとそれによって、いろいろ気持ちが動いたり行動が起こります。
ストレスに対して強いこころを育てるためには「自動思考」に気づいて、それに働きかけることが役立ちます。
認知行動療法が行われるのは、どのような場合?
認知行動療法には、薬物療法と同じくらい、あるいはそれ以上の効果があるとされ、現在さまざまな精神疾患の治療に取り入れられています。
例えば、下記のような疾患が挙げられます。
- うつ病
- 社交不安障害(社交不安症・対人恐怖症)
- パニック障害(パニック症)
- 強迫性障害
- PTSD(心的外傷後ストレス障害)
認知行動療法によって期待できる効果とは?
認知行動療法は、治療の効率性や効果の高さが世界中で評価されていると言われています。具体的には、どのような効果が得られるのでしょうか?
回復率が高い
イギリスでの調査によると、「パニック障害」や「強迫性障害」における治療の約7割で、薬物治療よりも高い効果が示されたという結果が出ているそうです。そのため、イギリスではどちらの疾患の場合でも、認知行動療法が治療法として選択されることが多いと言われています。
再発率が低い
追跡調査においても、薬物治療に比べ、認知行動療法は疾患の再発がしにくいという結果が出ています。
精神疾患は再発の可能性が高いものも少なくなく、その点からも、再発率が低いということは大きな効果であると言えるでしょう。
認知行動療法のメリット・デメリット
認知行動療法は、高く評価されている一方で、療法の性格ゆえに効果がある人もいれば、ない人もいる治療法です。一般的には以下のようなメリット・デメリットがあると言われているので、参考にしてみてください。
メリット
- 副作用がない
- 薬物治療と同じような効果が得られる
- 治療だけではなく、予防的観点からも役立つ
デメリット
- 薬物治療と比較して即効性があるわけではなく、短期的に効果が出ない
- 一部の精神疾患には、まだ保険適用がされていない
- 認知行動療法の効果が出にくい、あるいはごくまれに、合わない場合もある
- 提供できる専門機関が少ない合わない場合もある
認知行動療法は、認知や行動に働きかけることで治療していくため、すぐに効果が出るわけではありません。そのため、効果を得るためには長期的に取り組むことが重要です。
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