猫背とは?
猫背のデメリット
おすすめ簡単ストレッチ
猫背とは?
そもそも人間は、丸まろうとする力が強い生き物です。赤ちゃんはくるんと背骨を丸めて生
まれてきますし、年を取るにしたがって、背中はだんだん丸くなる。
この「丸まろう」とする力に抗うのが筋肉の力なのですが、現代人は筋肉が本来の仕事をしていない。
これが猫背を生み出す原因となります。
あなたが猫背かどうかは、気を抜いているときの立ち方でわかります。
横から見て、頭は体の軸の真上にのらず前に出て、あごは上がるのが猫背です。
特にイスに座るデスクワークによってさらに悪化します。
なぜかというと、猫背の方が楽だからです。
体重を支える、体と床が接している部分をぐるりと囲んだエリア──これを「支持基底面」と呼びます。
イスに座った姿勢のときの支持基底面は、お尻がイスに接する面と、両足が床に接する面をぐるりと取り囲んだ範囲内となる。
このとき、最小限の負荷で安定する、最も楽な姿勢は「体の“重心”が支持基底面の中心にあるとき」です。
では、座ったときの“重心”ってどこにあるのでしょうか。
ちょうど胸椎の9番あたりなんです。胸椎9番とは、女性ならばブラジャーの背骨側のベルトから指2~3本分下がったあたり。
ここが重心になるので、きれいに背すじを伸ばすと、重心が後ろ寄りになります。
すると、姿勢を安定させるためには腹筋を使わないといけない。
ところが、ここで背中を前に丸めると、重心が前に移動する、つまり支持基底面の中心に近づくんです。
「背中が丸まっている方が、座るときには楽だ」ということになります。
人は楽をしたい生き物ですから、自然に猫背になるのは当然というわけです。
ただ、ここで誤解してはいけないのは「楽な姿勢」と「いい姿勢」はまるっきり違う、ということです。
猫背の姿勢をとっているときは、背骨のたわみと骨周囲の靱帯ぐらいしか動員されていません。
筋肉は、ただその上に漫然とのっかっているだけです。
筋肉が本来やるべき伸びたり縮んだりといった動きを繰り返すことができず、調子がおかしくなってしまうのです。
猫背のデメリット
猫背は体に数多くの影響をもたらします。
何度もいうように猫背が良くないことは多くの人が知っているにも関わらず、具体的な症状やデメリットについて理解している人は少ないです。
デメリットを本当に理解してこそ、人は物事に本気で取り組みことができ、原因の解決法を見出すことができます。
そのため、猫背を改善したいと思うのであれば、猫背のデメリットについて理解しておくことが重要であり、どういった影響を自分に与えているのかを知るのが大切です。
おそらく猫背になっている人には、自分で猫背になっていると気づいている人や無意識で気づいていない人もいるでしょう。
猫背は自分で気づき、自分で改善しなければ意味がなく、デメリットに理解した後に大事なのは行動を起こすことです。
しかし、行動を起こす前にはあたり前ですがデメリットについて理解しておく必要があり、自分の体に悪影響があることを理解しなければ改善する気すら起きないでしょう。
猫背のデメリットについて理解したいと思っている人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
1、肩こり
猫背が体に及ぼすデメリットの一つ目は「肩こり」です。
さきほども述べたように、猫背は肩こりの大きな原因となってしまいます。
現代では肩こりに悩まされてる人はとても多いですが、実際、肩こりは大きな不調の原因となってしまうことが少なくなく、肩こりが原因でほかの病気になってしまうことも多いのです。
猫背によって肩や腕が引っ張られることにより首も前に出やすくなり、首こりの原因にもなり、肩こりと首こりは比較的つながっている症状だといえるでしょう。
しかし、肩こりはなにも猫背の人だけが抱えている症状ではなく、猫背ではない人でも肩こりの症状を持っている人は大勢います。
そのため、自分の肩こりは猫背からきているものなのか、それとも別な原因によって肩こりが起こっているのかを知るのが重要になります。
もし猫背ではないのが原因で肩こりが起こっていたとすれば、猫背を改善しても肩こりが改善されることはありませんので、肩こりの原因が猫背だとハッキリしている場合に限り、猫背を改善する意味があるといえるでしょう。
2、頭痛
猫背が体に及ぼすデメリットの二つ目は「頭痛」です。
猫背は頭痛を引き起こすこともあり、頭痛は日常生活の中で大きな症状となり、ストレスの原因にもなってしまいます。
実際、頭痛を抱えている人は毎日つらくてたまらないという人もおり、頭痛薬を飲みながらなんとか耐えている人が多いです。
猫背による頭痛は猫背を改善しなければ止むことはなく、下手をすれば慢性的な頭痛にもなってしまいかねません。
普段から頭痛持ちの人が猫背である場合にはさらにひどくなってしまう可能性が高く、頭痛持ちと猫背が合わさることで、かなり耐えることが難しいぐらいの痛みが起こることも珍しくはないのです。
しかし、頭痛にしても猫背が原因で起こっているのか、それとも別な原因によって引き起こされているのかをしっかりと見極める必要があります。
頭痛の原因が猫背であれば今すぐに改善することが大事ですが、別な原因であればそっちのほうを改善する必要があります。
そして、頭痛は肩こりが原因で起こることもありますので、猫背+肩こりが頭痛の原因となっているのではないかと考えることも大切です。
3、倦怠感
猫背が体に及ぼすデメリットの三つ目は「倦怠感」です。
猫背は体全体の倦怠感を感じさせる原因でもあり、倦怠感がある人は毎日だるくて仕方ないでしょう。
頭は重く、体は動きたくなくなり、なにをしてもめんどくさくて仕方がない。
そうした倦怠感に悩まされている人も少なくありません。
その症状が猫背によって起きているのであれば、猫背を改善することで倦怠感を取り除くことができ、毎日健康的に生きられるでしょう。
しかし、倦怠感はただの風邪である可能性もあり、ほかにもさまざまな原因によって倦怠感は引き起こされます。
つまり、倦怠感は肩こりや頭痛以上にほかの原因が考えられるものであり、猫背が原因で倦怠感が起こっているかどうかはわからないのが事実です。
ですが、猫背が少しでも倦怠感の原因であると思うのであれば、まずは猫背を改善して倦怠感がなくなるかどうかを見てみるのが効果的であり、もし猫背を改善しても倦怠感がなくならないのであれば別の原因だと考えることができます。
大事なのは原因の見極めであり、猫背が原因となっているのであれば今すぐに改善することです。
倦怠感はやる気やモチベーションを奪ってしまうものなので、できる限り倦怠感を感じないように生活を立ててみましょう。
4、腰痛
猫背が体に及ぼすデメリットの四つ目は「腰痛」です。
腰痛は肩こりと合わせて起こる症状でもあり、腰痛が逆に肩こりの原因となることもあります。
実際、腰痛に悩んでいる人は肩こりに悩んでいる人以上に多いともいわれており、腰痛は肩こりと同じく人からやる気を奪い、頭痛の原因ともなってしまいます。
しかも、腰痛は一度発生してしまうと改善するのがとても難しく、ずっと腰痛を抱えたまま生きていかなければならなくなってしまうこともあるのです。
手術なども基本的な原因を改善しなくては再発するだけで意味がなく、腰痛は現代人が抱える大きな悩みだといっても過言ではないでしょう。
その原因として腰痛が挙げられ、猫背を改善することで少しでも腰痛を和らげることができるかもしれません。
腰痛は腰の病気のように感じますが、実際には腰だけではなく肩や頭の位置も関係しており、そのすべてに猫背が関係しています。
猫背は体の不調のほとんどに関係しているともいわれており、猫背を改善することは不調を改善するもっとも効果的な方法だともいわれています。
腰は人間にとってもっとも大事な部分であるといっても過言ではなく、腰が健康的であるかどうかが、今後の自分の人生を大きく左右することにもなりますので、まずは猫背を改善して腰痛が軽くなるかどうかを試してみましょう。
猫背はほとんどがデメリットばかりでメリットはなにもない状態であることを理解しておきましょう。
おすすめの簡単ストレッチ!
① 両手を後ろで組み、手の平は上を向けます。
② 左右の肩甲骨を近づけるように、肩を寄せ胸を開きます。
③ ②の状態で口から息を吐き、頭を後ろに反らせ、3秒キープします。
④ 姿勢を元の姿勢に戻し、3秒リラックスします。
簡単なストレッチはリフレッシュ効果もあります。
授業やお仕事の間に、休憩がてらにやるのがおすすめです。
また、もう少し時間をかけるなら、こちらのストレッチもおすすめ!
① 背中で両手を組み、組んだ両手を遠くへ伸ばし、胸を軽く張るようにします。
② 肩の緊張感を抜いて、肩甲骨を意識的に動かしてみてください。この時、手を組んで引っ張ると肩に力が入ってしまう場合も。
その時は、手を内側に捻り、手のひらを外側に向けて伸ばすと胸が伸びます!
③ ①~②をゆっくりとした自然な呼吸で、20~30秒かけてストレッチを2セット以上行いましょう。
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